社会医療法人 札幌清田病院

診療科のご案内

緩和ケア内科

緩和ケア内科は治療が難しいがん患者さんを対象に身体的、精神的苦痛の緩和を最優先させ、痛みや苦しみ、悩みをできる限り和らげ、少しでもご自分らしい日々を送ることができるよう、支援いたします。また、単に身体症状のコントロールだけでなく、心のケアも同時に行い、患者さんとご家族のQOL(生活の質)を高めることも目的としています。
当科では、緩和ケア病棟として全室個室の病床数20床を有し、治療よりケアを優先に病棟スタッフが24時間継続した援助を行い、行き届いたケアが出来るように配慮しています。

札幌清田病院緩和ケア病棟の理念

当院の緩和ケア病棟(PCU)においては、緩和ケアを必要とする患者さんとご家族に【生命の質(Quality of Life)】の向上をめざして、最善で十分なケアを専門職のチーム・アプローチによって提供することを目標にしています。
 治療が難しいと判断された悪性腫瘍や後天性免疫不全症候群の患者さんとご家族においても、希望と尊厳をもって終末期を過ごせるよう身体的な苦痛に対する緩和のみならず精神的、社会的苦痛等も含めた全人的なケアを行います。社会的、経済的、宗教的な理由によって差別することなく、患者さんとご家族の価値観や判断を尊重し、最後までその人らしく生き抜くことを支援します。
かけがえのない人生の物語に寄り添うことで、個別性と継続性に配慮した緩和ケアの提供に努めるものといたします。
 患者さんとご家族の多様なニーズ、ことに高齢者の複雑な病態にも適切に対応し、大切な人生の集大成の時である終末期に思いやりのある良質なエンドオブライフケアを行うため、訪問看護ステーション等地域の他施設や専門職との連携を充実し、専門職としての研修、研究活動を重ね、提供するケアの質向上や人間としての成長をはかります。

札幌清田病院
 緩和ケア病棟医長 渡邊昭彦

病棟の特徴

治療よりケアを優先します。
腫瘍に対する治療は行いません。しかし、苦痛を和らげるための治療は積極的に行います。病棟スタッフが24時間継続した援助を行い、行き届いたケアができるように配慮します。
患者さんはもちろん、ご家族の不安にも耳を傾け、可能な限りご希望に沿うようにいたします。
医師・看護師・ソーシャルワーカー・薬剤師などそれぞれのスタッフがサポートします。
患者さんができるだけ家庭と同じように生活を送っていただけるよう、配慮しています。
外出・外泊は自由にできます。家族の面会時間や付き添いの制限はありません。キッチンの設備があり、ご家族の手料理もつくることができます。
ご家族の方が希望されれば、ご自宅での生活を支援いたします。
外来通院や在宅ケアなどの支援をします。

音楽療法・ドックセラピーを取り入れて穏やかな時間をサポート

音楽療法

音楽療法を取り入れた茶話会を週1回、緩和ケア病棟のデイルームで開催しています。内科・リハビリテーション科の後藤義朗部長と音楽療法士が隔週で担当しています。患者さん、家族の皆さんと心地よい音楽に触れながら緩和ケア病棟で過ごす時間を楽しんでいただきたいと思います。

ドックセラピー

北海道ボランティアドックの会のセラピー犬が定期的に緩和ケア病棟のデイルームを訪問しています。入院中の患者さんがセラピー犬と触れ合い交流することで、入院生活の中にほっとする時間を作っていきます。

病棟の概要

病室
広々とした病室には全てトイレと洗面所が完備されています。簡易ベッドとしても使用できる椅子を設置しています。
トイレ・洗面所
病床数20床(全室個室・無料)トイレは介助のしやすい可動扉タイプ。
特別浴室
寝たままお風呂に入ることができます。
食堂・デイルーム
いろいろな行事やイベント、ご家族の方やお見舞いの方との団らんにご利用できます。
ファミリーキッチン
キッチンの設備があり、患者さんにご家族の手料理を食べてもらうことができます。キッチンには冷蔵庫と電子レンジ等を設置しておりますのでご自由にご利用下さい。
ガーデニングコーナー
ガーデニングコーナーには色とりどりの花が置かれ、心を和ませてくれます。
家族控室・シャワー室
付き添いやご家族がお疲れの時に休憩場所としてご利用できます。(トイレ・洗面・シャワー付)
病室
病室
トイレ・洗面所
トイレ・洗面所
特別浴室
特別浴室
食堂・デイルーム
食堂・デイルーム
ファミリーキッチン
ファミリーキッチン
ガーデニングコーナー
ガーデニングコーナー
家族控室
家族控室
家族シャワー室
シャワー室

入院費について

緩和ケア病棟の入院費は治療内容に関りなく定額制で、健康保険が適用されます。また、一般病棟と同様に高額療養費制度も受けられる。

緩和ケア病棟入院までの流れ

入院相談

電話にて患者さんの病状やご意見をお伺いいたします。

入院の検討

担当医師、看護部長、緩和ケア病棟師長、医療ソーシャルワーカーにより、患者さんの入院の適否日程などを検討します。検討にはかかりつけ医の診療情報提供書が必要ですのでご用意ください。
また、患者さんや家族の方が診療情報提供書をご用意できなければ、当院の医療ソーシャルワーカーがかかりつけ医に連絡し、依頼させていただきます。

入院

担当の医療ソーシャルワーカーがかかりつけ医の医療機関と連絡をとり、入院日程などの調整をします。

ご見学
病棟の見学をご希望される方は、事前に地域医療連携室にご連絡ください。
お願い
病棟の状況によっては入院までお待ちいただく場合がありますが、ご了承ください。

よくある質問

Q.緩和ケア病棟にはどのくらいの時期から入院できますか?
A.この時期でなければならないといのはありません。手術や抗がん剤などの治療を行うよりも、痛みなどの苦痛症状を緩和する治療を中心に行うほうがよい時期であれば入院が可能です。
Q.緩和ケア病棟に入院するために予約が必要ですか?
A.事前にかかりつけ医から病状についての情報をいただき、入院が必要となった場合に入院予約となり、日程調整いたします。
Q.入院費用の支払いに介護保険は使えますか?
A.使えません。緩和ケア病棟は医療機関ですので、医療保険の対象になります。
Q.24時間の付き添いは必要でしょうか?
A.必ずしも付き添う必要はありませんが、患者さんが望んだ場合や病状によっては、付き添いにご協力をお願いしています。

緩和ケア病棟からボランティア募集のお知らせ

緩和ケア病棟は、病気の治癒を目的としたものではなく、患者さんやご家族に対し身体的な痛み、精神的なつらさや生活の困難さなどさまざま苦痛を取り除き、最期までその人らしく生き抜くことを支援する病棟です。

緩和ケアチームの一員として、話し相手、お茶会やお花を生けたり季節のイベントのお手伝いをしていただける方を募集しています。

お問い合わせ先

社会医療法人 札幌清田病院
看護部長 高佐洋子
TEL:011-883-6111
Email:

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