診療科のご案内
リハビリテーション科
平成25年度に新設されたリハビリテーション(以下リハと略)課です。現在のスタッフはPT(理学療法士;立ったり、座ったり、歩行などの身体の基本的機能回復を担当)、OT(作業療法士:食事、着替え、入浴等の日常生活に必要な機能回復。また、高次脳機能、認知能力の保持を担当)1名、医師1名の計3名のチームです。当初は訓練室もなく、病室での機能向上訓練が中心でした。それを継続するため、退院後のADL(日常生活動作)や動作面を安定させるため家庭訪問も行いました。
平成25年7月31日には移転した新病院の2階にリハ室(125.27平方m)が完成、8月1日に標榜診療科目に加わりリハ科が本格的に始動しました。リハ室から臨むテラスの中庭には春から秋にかけ花があふれ、心和み、リハへの意欲を高めます。また、歩行練習として散策も楽しめます。
施設基準は、脳血管疾患等で3、運動器で2、呼吸器1に加え、井原副院長を中心とするチームで研修を受け、H25年11月1日から「がん患者リハビリテーション」の基準も認可されています。
スタッフについて
スタッフはできるだけ病棟に出向いて、スタッフ同士顔の見えるリハビリテーションを行なっています。患者様とのコミュニケーションを大切にしています。実施計画書に基づき、楽しく会話をし、体調を観ながら進めています。「目で気配りを、手で力配り」がモットーです。
緩和ケア病棟では患者様ばかりでなくご家族からも好評で感謝の言葉(体が楽になった、力がついた、痛みが少なくなった、ムクミが軽くなった等)をいただきますので感激します。一般病棟においては、がん患者様は、治療前後の体調保持、手術後の回復のための支援を、一方、リウマチ患者様には除痛を主にしながらも、変形が固定化した関節に対しては、愛護的に動く範囲を拡大や他の動作での代償、自助具導入を検討し、家庭生活を支援しています。
現在、スタッフ数の関係から外来診療には十分手が回らない状態ですが、徐々に広げて行きたいと考えております。
リハ治療は、急いでもすぐ結果が出ませんので、状況が改善するよう少しずつ努力を積み重ねていきましょう。ですから、患者様もご家族も、一緒に頑張るチームの一員なのです。